
- トイレつまりを防ぐ日常の使い方
- キッチン排水つまりの主な原因
- 水道屋が現場でよく見るNG行動
- 自分でできる簡単な予防メンテナンス
- 業者に相談した方がいい症状
トイレ・キッチンつまりは「予防」が大切です
トイレやキッチンのつまりは、突然起きるように感じますが、実際には毎日の使い方や汚れの蓄積が原因になっていることが多くあります。
特にトイレでは、トイレットペーパーの流しすぎや異物の落下、キッチンでは油汚れや食べカスの蓄積が代表的な原因です。
つまりが完全に起きてから対応すると、便器の脱着作業や排水管洗浄が必要になることもあり、費用や時間がかかってしまいます。
そのため、日頃から正しい使い方を意識し、つまりにくい環境を作っておくことが大切です。
トイレつまりの主な原因
- トイレットペーパーを一度に大量に流した
- ティッシュペーパーを流した
- 流せるお掃除シートを多く流した
- 生理用品・おむつ・ペットシートを流した
- スマートフォンやおもちゃなどの異物を落とした
- 節水のために流す水量が不足している
トイレつまりで特に多いのが「本来流してはいけない物」を流してしまうケースです。
ティッシュペーパーや掃除シートは、水に溶けやすいトイレットペーパーとは性質が異なります。
少量なら流れる場合もありますが、排水管の途中で引っかかり、そこに紙や汚物が絡むことで大きなつまりにつながります。
トイレに流してはいけないもの
- ティッシュペーパー
- 流せるお掃除シートの大量使用
- 生理用品
- おむつ
- ペット用トイレシート
- 食べ残し
- タバコ・ライター
- スマートフォン・メガネ・おもちゃ
「小さい物だから大丈夫」と思っても、便器の奥や排水管の曲がり部分で引っかかることがあります。
異物を落とした場合は、無理に何度も流さず、早めにご相談ください。
トイレつまりを防ぐ予防策
1. トイレットペーパーは適量を流す
トイレットペーパーを一度に大量に流すと、水量が足りずに便器内や排水管で詰まることがあります。
紙を多く使う場合は、数回に分けて流すのがおすすめです。
2. 基本は「大」で流す
節水のために毎回「小」で流していると、排水管内に汚物や紙が残りやすくなります。
特に紙の量が多いときや排便後は、必ず「大」でしっかり流しましょう。
※省エネ機能がついているeco小等は水量不足で排水管で詰まる可能性がありますので使わないことをお勧めします。
節水を意識しすぎると、排水管内に汚れが残り、つまりや悪臭の原因になることがあります。
3. 便器まわりに物を置かない
トイレつまりの現場では、スマートフォン・メガネ・芳香剤のフタ・掃除用品・おもちゃなどの異物が原因になっていることがあります。
便器付近に小物を置かないだけでも、異物落下によるつまりを防げます。
4. 流せるシートは使いすぎない
「流せる」と書かれている掃除シートでも、トイレットペーパーほど早くほぐれない場合があります。
使用する場合は1枚ずつ流し、大量にまとめて流さないようにしましょう。
トイレつまりの前兆サイン
- 水を流すと便器内の水位が一度上がる
- 水の引きが遅い
- ゴボゴボと音がする
- 便器内の水位がいつもより低い
- 下水のような臭いがする
これらの症状が出ている場合、完全につまる前段階の可能性があります。
放置すると水があふれる恐れもあるため、早めの対応がおすすめです。
キッチンつまりの主な原因
キッチンのつまりで最も多い原因は、油汚れの蓄積です。
調理後の油、ラーメンのスープ、カレー、ドレッシング、マヨネーズなどは、排水管の内側に付着しやすい汚れです。
- 油をそのまま流している
- 食べカスを排水口に流している
- 排水口ネットを使っていない
- 排水トラップに汚れが溜まっている
- 市販薬剤を正しく使えていない
- 長年排水管の清掃をしていない
油汚れは冷えると固まりやすく、排水管の内側に少しずつ付着していきます。
そこに食べカスや洗剤カスが絡むことで、排水の通り道が狭くなり、最終的につまりが発生します。
キッチンつまりを防ぐ予防策
1. 油を直接シンクに流さない
フライパンや鍋に残った油は、キッチンペーパーで拭き取ってから洗いましょう。
大量の油は、凝固剤で固めるか、新聞紙やキッチンペーパーに吸わせて処分するのがおすすめです。
2. 排水口ネットを使う
小さな食べカスでも、排水管内に蓄積するとつまりの原因になります。
排水口ネットやゴミ受けを使用し、食べカスをできるだけ排水管に流さないようにしましょう。
3. 60℃程度のお湯で定期的に流す
キッチンつまりの予防には、定期的にお湯を流す方法が効果的です。
給湯器を50℃程度に設定し、シンクにお湯をためて一気に流すことで、排水管内の油汚れを流しやすくなります。
60℃以上の高温のお湯は、排水管や部品を傷める可能性があります。熱湯は流さないようにしてください。又60℃以下でも温度差で便器等の陶器が破損する可能性がありますので自己責任でお願いします。
4. 市販の薬剤は使用時間を守る
市販のパイプ洗浄剤を使用する場合は、必ず説明書に記載された時間を守りましょう。
長時間放置すれば効果が高くなるわけではなく、汚れが固まったり、排水管に負担をかけたりする場合があります。
水道屋が現場でよく見るNG行動
- トイレに何度も水を流し続ける
- 異物を落としたままラバーカップを使う
- 熱湯を便器や排水口に流す
- 薬剤を混ぜて使う
- 針金や棒を無理に突っ込む
つまりを直そうとして無理な作業をすると、便器や排水管を傷つけてしまうことがあります。
特に異物を落とした場合は、押し流そうとすると奥に入り込み、作業が難しくなることがあります。
自分で対応してよいケース・業者に相談した方がよいケース
自分で様子を見てもよいケース
- トイレットペーパーを少し多く流しただけ
- 水位は上がるが少しずつ引いていく
- キッチンの流れが少し悪い程度
- 異物を落としていないことが分かっている
業者に相談した方がよいケース
- 水がまったく引かない
- 異物を落とした
- 何度もつまりを繰り返す
- 排水口から悪臭がする
- キッチン・洗面・お風呂など複数箇所の流れが悪い
- 屋外の排水マスから水があふれている
複数箇所で排水不良が起きている場合は、建物全体の排水管や屋外排水マスに原因がある可能性があります。
この場合は、市販薬剤やラバーカップでは改善が難しいため、専門業者による点検をおすすめします。
よくある質問
いいえ。トイレットペーパーでも一度に大量に流すとつまることがあります。量が多い場合は数回に分けて流してください。
少量であれば流れる場合もありますが、大量に流すとつまりの原因になります。できるだけゴミとして処分することをおすすめします。
熱湯は排水管を傷める可能性があります。予防目的で流す場合は、60℃程度までのお湯にしてください。
毎日使う必要はありません。使用する場合は説明書を守り、使いすぎや長時間放置は避けましょう。
排水管の奥に汚れや異物が残っている可能性があります。繰り返す場合は、専門業者による点検をおすすめします。
まとめ:つまりは日頃の予防で防げます
トイレやキッチンのつまりは、毎日の使い方を少し見直すだけで防げることが多くあります。
トイレでは紙の量や異物の落下に注意し、キッチンでは油や食べカスを排水管に流さないことが大切です。
もし水の流れが悪い、ゴボゴボ音がする、悪臭がするなどの症状がある場合は、完全につまる前に早めの点検をおすすめします。